特産品求め活気 3年ぶり商工祭開幕 産業まつり【一関】
第72回いちのせき産業まつり商工祭(実行委主催)は22日、2日間の日程で一関市大手町の一関文化センターと同市大町のなのはなプラザ2階、大町通りを会場に開幕した。新型コロナウイルスの影響で、産業まつりとしては3年ぶりの開催。初日から特産品を買い求める家族連れらでにぎわいを見せた。
産業まつりは秋恒例の一大イベントで、商工祭と農業祭を開催。過去2年は新型コロナの影響で形を変えての開催や中止の措置が取られており、産業まつりとしては2019年度以来となった。22年度は「“見て”“知って”“味わって”郷土の自慢 産業まつり」をメインテーマに商工祭で幕開けとなった。
初日は開会式が行われ、石川隆明副市長が「商工祭がやっと開催できた。来場の皆さんには1年間我慢した分、たくさん楽しんでもらいたい。商工祭を機に、当地方の産業が活気づき、以前のような形のにぎわいのあるまちに戻ってほしい」とあいさつ。関係者がバルーンを空に放って幕を開けた。
今回は市内を中心に48の業者・企業が出展。各社が生産、加工、製造された商品を紹介する「地場産品バザール」と「ものづくり・企業エキスポコーナー」、手作りの作品を展示する「なのはなマルシェ」、郷土料理などを提供する「ふるさと味自慢コーナー」が開設されている。
姉妹都市・友好都市展もあり、初めて出展した和歌山県新宮市は名産のゆべしやミカン、福島県三春町は地酒、和歌山県田辺市はウメ、宮城県気仙沼市は海産物などが人気を集めている。高校生によるチャレンジショップも開設され、一関二は自ら手掛けたシクラメンの鉢植えやラ・フランスなどのジャム、大東は独自に仕入れた全国各地の特産品などを取り扱っている。
ステージイベントも繰り広げられ、初日は一関二高太鼓道場部と富沢神楽、一関修紅高音楽部が出演し、商工祭に花を添えた。
会場4カ所を巡ってスタンプを押すと抽選でプレゼントが当たるスタンプラリーも実施。恒例のお楽しみ抽選会は、500円分の買い物をすると1枚配られる補助券5枚で1回抽選でき、特賞は一関温泉郷の宿泊券が用意されている。
最終日の23日は午前9時30分から午後3時まで開催。実行委は一関市役所と市街地を結ぶシャトルバスを運行している。29、30の両日には農業祭を予定している。