ブランド品 試奏が人気 東北管楽器フェスタ なはんプラザ きょうまで【花巻】
奥州市のブランド楽器専門店・音楽の森ヴァース(菅原道久代表取締役社長)が主催する東北管楽器フェスタは22日、花巻市大通り1丁目のなはんプラザで始まった。800点以上の管楽器が展示販売されているほか、コンサートやワークショップ、音楽クリニックも実施。ブランド品の試奏もできるとあって、初日から多くの来場者が詰め掛けている。23日まで。
同イベントは2019年に東北管楽器フェアとして初めて開催。20年から新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっており、今年は東北管楽器フェスタと名称を変更して3年ぶりに開かれた。
会場にはホルン、トロンボーン、チューバなど初級モデルから希少な機種までが並ぶほか、音楽雑貨、楽器アクセサリー、楽譜も販売されている。
中には販売価格が500万円を超えるフルートもあり、来場者は試奏コーナーで吹き心地と音色を確かめていた。
このほか、スペシャルゲストとして国内外で活躍するアーティスト9人が参加し、コンサートとトークショーを繰り広げている。演奏講習を受けられるワークショップもあり、学生や愛好者が一流の技術を学んでいた。
盛岡三高吹奏楽部の岸里祐玖さんと福島珀さん(ともに1年)は会場の様子に感動しきり。フルートを担当する岸里さんは「いろいろな種類があって驚いた。将来、自分の楽器を買おうと思っているので、参考にしたい」と話し、チューバ担当の福島さんは「有名メーカーの楽器を見ることができてうれしかった」と笑顔を見せていた。
デンマーク在住のトロンボーン奏者の玉木優さん(42)は「管楽器がここまでそろうイベントは全国でもなかなかない」と語る。菅原社長(68)は「3年ぶりに開催することができて良かった。愛好者の方々が、素晴らしい管楽器に触れて幸せな気持ちになってくれたらうれしい」と願っていた。
23日は、午前9時30分から午後6時まで。問い合わせは音楽の森ヴァース=0197(22)6305=へ。