フレッシュな香り評価 ジャパングレープシードオイル 一関・大東デクノボンズ 最優秀受賞喜ぶ ぅんめぇ~もんGP【岩手】
県が主催する「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ2022」の表彰式は22日、盛岡市前潟のイオンモール盛岡で行われた。調味油「ジャパングレープシードオイル」が最優秀賞(知事賞)を受賞した食用油脂製造業・デクノボンズ(一関市大東町)の小野寺伸吾代表取締役(44)は「商品化まで約5年かかった思い入れのある商品なので、受賞は感慨深い」と喜んだ。
ジャパングレープシードオイルは、本県が生産量日本一を誇る山ぶどうを活用し、ワイン造りで果汁を搾った後に廃棄される種から日本で初めて搾油。審査員から「味の深さとフレッシュな香りの良さが他にはない逸品」として高く評価された。
小野寺代表によると、商品開発に当たっては県内や宮城県のワイナリーから果汁を搾った後の種や皮の提供を受けたといい、「どうやって選別するか、ぶどうの風味を残した油の搾り方を工夫した」と話す。
商品は2月から同社ホームページでネット販売しているといい、「チーズ、生ハム、カプレーゼなどにかけて味わってもらいたい。ワインと相性が良いので、県内のワイナリーなど地域の産業に少しでも貢献できたらうれしい」と語っている。
同グランプリは、県内の6次産業化や農商工連携を推進するため毎年開催。今年は食品製造業や高校などから3部門に計36点が出品され、最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞6点のほか、特別賞(SDGs賞)1点を選定。表彰式で達増拓也知事が受賞者に賞状を手渡した。