国際大会審判、大きな糧 ハンドボール協会・柏葉さん【花巻】
花巻市ハンドボール協会の柏葉公平さん(44)は、エジプトで開催された第1回4人制車椅子ハンドボール世界選手権大会に、国際審判員として参加した。2~3月にオンラインで行われた講習をパスし、日本人で初選出された。18日に市役所を表敬訪問し、上田東一市長に実り多き体験を伝え、さらなる飛躍を誓った。
社会人チーム花巻クラブに所属する柏葉さんは選手としても活躍しているほか、花巻クラブジュニアのコーチとして後進の育成にも尽力する。2010年にはB級審判員の資格を取得している。
選手権大会は9月22日~25日に開催され、インド、エジプト、オランダ、スロベニア、ブラジル、チリの代表チームが出場した。審判講習では日本人3人が合格。その中から国際ハンドボール連盟(IHF)が柏葉さんを国際審判員として任命し、4試合で笛を吹いた。
市役所には柏葉さん、県ハンドボール協会の佐藤睦朗会長(63)らが訪問。柏葉さんは「世界舞台というプレッシャーもあったが、それを楽しんでいる自分もいた」と振り返った。
国によってルールが異なることから、他国の審判員と協議しながら試合を円滑に進めるよう努めたといい、「審判員や大会関係者と濃密な時間を過ごすことができた」と笑顔を見せた。
上田市長は「本当にすごいこと。車椅子ハンドボールという素晴らしいスポーツを多くの人に広めてほしい」と期待を寄せた。
佐藤会長は「国際審判員は競技の知識に加え、語学も堪能でなければ選ばれない。常にハンドボールに貢献してもらい、ありがたい」と賛辞を惜しまなかった。