花巻

全国トップ10へ全力 宮野目中チーム意気込む 科学の甲子園ジュニア大会【花巻】

科学の甲子園ジュニア全国大会に出場する宮野目中の(右から)西野さん、田中さん、瀬川さん、佐藤教諭

 12月2~4日に兵庫県で開かれる第10回科学の甲子園ジュニア全国大会に、花巻市立宮野目中学校(佐藤孝之校長、生徒170人)のAチームが初出場する。メンバーは田中航史朗さん、西野優空さん、瀬川陽さん(いずれも2年)。理科や実験に高い関心を持つ3人は「全力を出して、悔いのない大会にしたい」とさらなる高みを目指す。

 県大会は8月に同市北湯口の県立総合教育センターで開かれ、中学校15校30チームが出場した。1チーム3人編成で、筆記と実技で科学の知識を競った。宮野目Aは実技で1位、筆記で3位に入り、総合の部で見事優勝。県大会出場2度目で、全国出場権をもぎ取った。

 同校では特設科学部を設け、1、2年生6人で活動。9月に優勝の報告があった際に瀬川さんは自然と涙が流れたといい、「驚きとうれしさで感極まった」と振り返る。西野さんは「うれしさより、信じられないという気持ちだった」と語る。

 3人の偉業に、同部顧問の佐藤信之教諭(47)は「生徒たちにとっていい経験になればと思っていた県大会で、自分の想像以上の結果を出してくれた。本当に素晴らしい」と賛辞を惜しまない。

 全国大会は科学技術振興機構が主催。県大会を勝ち抜いた中学1、2年生が、筆記と実技で順位を競う。宮野目は県大会で総合2位となった盛岡中央高附属Aとともに出場する。

 トップ10入りを目標に掲げる3人。西野さんは「競技はもちろん、全国大会では宮野目中伝統のあいさつもしっかりしたい」と学校代表としての自覚を胸に刻む。

 リーダーの田中さんは「部活動では運動部が注目されることが多い。運動が苦手な人でも頑張れば活躍できることを伝えたい」と思いを語り、全国大会に向けて「自分たちのやってきたことを信じて頑張りたい」と意気込む。

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