北上・西和賀

来月30日 仮橋供用開始 車両は交互通行 西和賀町内国道107号

 のり面崩落の恐れがあるとして、2021年5月から通行止めが続いている西和賀町内の国道107号で建設中の仮橋は、11月30日に供用開始する。国道の地滑り箇所を迂回(うかい)し、錦秋湖を横断する形で架設され、車両は交互通行となる。供用開始に合わせ、代替路として秋田道北上西インターチェンジ(IC)―湯田IC間で行われていた通行無料措置は終了する。

 24日に北上地区合同庁舎で関係機関による第8回同町大石地区斜面変状情報連絡会議が開かれ、県が来月30日午前11時に国道の通行止めを解除し、仮橋の供用を開始することを説明した。国道と県道ゆだ錦秋湖停車場線を接続する仮橋は、橋梁(きょうりょう)部の長さ470メートル、幅員6メートルの交互通行。待ち時間が発生し、両端に誘導員各1人を常時配置する。橋梁部を含めた迂回距離は約1670メートルとなる。

 安全な交通確保のため、▽吹雪により見通しが悪い▽積雪によりスタック等の発生の恐れがある▽震度6以上の地震(同町川尻観測)の発生▽非常に強い風を観測▽地滑りが発生する恐れがある―などの場合は全面通行止めとなる。現地に設置した道路情報板のほか、県道路情報提供サービスのホームページ(HP)やインターネット交流サイト(SNS)などで通行規制情報を発信する。

 今後は、地滑りの影響のない国道北側にトンネルや橋などを整備する本復旧工事を進める予定で、26年度までの完成、同仮橋の撤去が見込まれている。

 内記和彦町長は「予定通り本格的な降雪期前の供用開始となり安心している。改めて県をはじめ工事関係者の皆さまに感謝申し上げたい。一般道を利用できるようになり、高速道路の運転に不安を抱えていた高齢者にとっては安心材料になる。地域住民が安心して安全に通行できることを望んでいる」とコメントした。

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