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最新技術で商品販売 盛岡にカフェオープン マノルダ

展示品のQRコードをスマホで読み込むと画面に商品が表示される

 岩手銀行グループの地域商社・manorda(マノルダ)いわて(盛岡市、菊地文彦代表取締役)は26日、NTT東日本岩手支店などと協力し、最新のテクノロジーを使って県内企業などの商品を展示・販売するカフェを、同市中央通の同支店第2ビル1階にオープンした。来店客は店内で商品を確認した上でインターネットを通じて購入し、出展者には来店客の購買行動などの情報が提供される仕組みで、地域経済の活性化につながるかが注目される。

 オープンしたのは、ライブマーケティングカフェ「AZLM CONNECTED CAFE manordaいわて店」。日常空間のカフェから新たな商流を生み出そうと開設した。

 店舗面積は約68平方メートル。店内には1区画当たり幅30センチ、高さ25センチ、奥行き40センチの展示スペースを約130カ所用意。開所時点で県内外35の事業所や自治体が38区画を利用し、68の商品や観光資源などを展示。来店客は展示に付随して表示されているQRコードをスマートフォンなどで読み込むと、ネットを通じて商品の詳しい情報や購入サイトへと進むことができる。

 また、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を活用し、店内に設置された複数の映像カメラを使い、人流や来店客の年齢層、性別、展示商品への興味・関心などの購買行動に関する情報を収集。収集データは出展者に還元され、新たな商品開発や販売戦略の立案などに役立てられる。

 カフェコーナーで提供されているドリンク類は99円で、キャッシュレス決済で購入できる。

 マノルダの菊地代表取締役は「EC(電子商取引)全盛の中、商品を手に取ってもらい新たな気付きから購買につながる場にするとともに、中心部に人の流れを呼び戻し交流拠点にしたい。実証店舗の位置付けで、試行錯誤を繰り返しながらフィードバックする提供情報の精度を高め、事業者のマーケティング戦略につながるよう努力したい」と意欲を示す。

 営業は平日の午前10時~午後6時。当面は店舗利用の仕方などについてマノルダの社員が対応する。マノルダは1区画1カ月当たり1万1000円(消費税込み)で出展者を随時募集している。

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