ばちさばき会場魅了 愛好者ら集いフェスタ すこっぷ三味線【北上】
「すこっぷJAPANフェスタin岩手2022」(実行委主催)は29日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。東日本各地のすこっぷ三味線愛好者や各芸能団体が一堂に会し、個性あふれる多彩なパフォーマンスを披露。来場者を大いに魅了した。
県内各地をはじめ北海道、東北、関東から一般参加23組、世界大会の歴代チャンピオン、上位入賞者の11組などが出演。約800人が来場した。
出演者はそれぞれ用意した衣装で着飾り、歌謡曲やポップスなどに合わせてスコップと、栓抜きや専用のばちを使って演奏。歌や踊り、独自のパフォーマンスを交えたり、見事なばちさばきを見せたりして来場者を楽しませた。
「きよしとヒマナスターズ」の名で初出場した一関市花泉町の涌津すこっぷ三味線同好会は、メンバー9人で「寿三杯船」を演奏。代表の菅原清さん(74)は「コロナ禍でなかなか発表の機会がなかったが、去年鑑賞し今回満を持して楽しんで発表できた。まずまずの出来で、お客さんから拍手をもらって感激した」と充実した表情を見せた。
特別出演として夜桜金魚とまこまいJAPAN(北海道苫小牧市)が大旗を振りかざし、ダイナミックなよさこい演舞を披露した。股旅舞踊やフラメンコが行われたほか、黒沢尻歌舞伎も出演し、会場に花を添えた。
同フェスタを楽しみに各地から来場。一関市萩荘の石川幹雄さん(77)は「以前に夏油高原スキー場でやっていた時以来、久しぶりに来た。皆さんそれぞれ工夫し歌や踊りもあり、いろいろなゲストも出ていて十分楽しめた」と満足そうに語った。
最後は出演者全員による「千恵っ子よされ」で締め、来場者と一体で盛り上がった。梅木忍実行委員長は「各地からよく集まってくれた。バラエティーに富んだショーで、来場者にも楽しんでもらえたと思う。すこっぷ三味線でさまざまな交流ができており、来年は10周年なのでまたみんなで頑張りたい」と話していた。