北上・西和賀

街の中心で未来想像 北上・hoKko マルシェ盛況、討論も

多くの家族連れなどでにぎわった「みらい想像マルシェ@hoKko」

 北上市中心市街地の未来を考える「みらい想像マルシェ@hoKko」は30日、同市新穀町の市保健・子育て支援複合施設hoKkoで開かれた。マルシェやトークセッションなどを通じ、出店者と参加者が中心市街地の活性化策を探った。

 以前は活気のあった中心街を今の時代に合った活用で今後に生かそうと、官民による実行委が主催。たこ焼き、パン、コーヒー、菓子、各種ドリンク、ケーキ、野菜などを扱う地元の15店舗がブースを構えた。普段検診車が入る場所にキッチンカーが、外の屋根付きスペースには屋台が出店。親子料理体験教室も行われた。

 オープン前から行列ができ、家族連れや市民ら1000人以上が来場する盛況ぶりで、完売状態となる店が相次いだ。駄菓子などを販売した多機能型事業所ito(同市若宮町)の藤村千紗管理者は「家族連れに多く来ていただき、知ってもらういい機会になった。hoKkoの活用法は初めて知ったが、もっとさまざまなイベントに使えそう。事業者同士の交流の場になった」と歓迎した。

 トークセッションは2回実施。2021年4月の完成から1年半が経過したhoKkoの活用法に続き、たこ焼き笑門(諏訪町)の菅原光一さん(25)、花工房パルテール(堤ケ丘)の髙橋翔平さん(30)、丸昭商店(鬼柳町)の星翔太さん(31)の若手事業者3人が、今後の中心市街地について語り合った。

 いずれも一度離れて帰郷した経験から、現在の北上の印象を「空き地に家が建ってきているが、空き家が多い」「新しい店も出てきて面白いが、生かし切れていない」「若い方が挑戦する雰囲気が低い。そうした方々の集まりをつくれれば」と語った。

 中心街活性化に向けては「遠野や西和賀など周辺とも連携し、北上のアクセスの便利さをPRすべきだ」「夜市もやりたい」「駐車しにくい商店街だけでは厳しい。ネットを活用した販売チャンネルを持ち、情報交換会を開けばビジネスも活性化するのでは」「歩行者天国にしてキッチンカーを入れ、市内企業の展示をしては」などと提案。来場者からは中心街に望むことを自由に記載してもらった。

 実行委関係者は「相当の集客があり、だいぶ可能性が広がった。いろいろなアイデアが出され、今後の活性化につなげていきたい」と話していた。

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