奥州・金ケ崎

来春 日高火防祭開催 4年ぶり、規模縮小 実行委【奥州】

 奥州市水沢の春の風物詩、日高火防祭が4年ぶりに2023年4月29日に開催される。1日にメイプル・市民プラザマッセで開かれた2022年度日高火防祭実行委員会(会長・倉成淳市長)第3回理事会で、ウィズコロナ時代に対応する対策を講じた縮小開催案を決定。コロナ禍による3年連続中止で関係者は伝統の継承を危惧しており、例年通りとならなくとも祭りを継続していくために23年の開催は必要としている。

 同火防祭は町方火消しの祭典として江戸時代以来300年余りの歴史を持つ。明治以降は九つある町組それぞれの音曲を奏でながら巡行する華やかなはやし屋台が呼び物となっている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、20~22年は中止された。

 23年については開催を前提に、祭りの主役となる日高火防祭保存会、各町組と実行委が協議。ただ22年の中止理由となった10歳以下のワクチン接種が半分まで進んでいないとし、▽23年は縮小開催▽前夜祭を行わず本祭のみ1日開催▽全町組参加を基本。やむを得ない場合は不参加も認める▽はやし屋台の登場者は太鼓9人、三味線3人を上限。23年1月をめどに登場者調整会議を開き情報交換―の方向性を決めた。

 開催案によると、日時は23年4月29日正午から午後8時までで、はやし屋台の運行経路は「大手通り~横町~駅前」区間。参加形態は(1)はやし屋台、打ちばやし、町印全て参加(2)はやし屋台のみ参加(3)打ちばやしのみ参加(4)町印のみ参加―から各町組の意向を確認するとした。

 当日の日程は午前11時から保存会による年番祭、正午~午後2時に厄年連(協賛出演)の演舞。3時から遥拝式を行い、同30分にはやし屋台が運行開始。6時から駅前で揃(そろ)い打ちを行い、7時からホテルルートイン奥州前で相打ちを行い、8時に閉会予定。

 今後は各町組で登場者の募集が行われ、年明けに登場者調整会議、実行委理事会、実行委総会を予定している。

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