患者データ未入力 1カ月、1113人報告漏れ 県 新型コロナ【岩手】
県は2日、新型コロナウイルスの患者データを入力する国の情報管理システム「ハーシス」で、9月下旬から約1カ月にわたり未入力があったことを明らかにした。県の陽性者登録センターが作業を把握していなかったことから報告漏れが発生したといい、未入力だった1113人を患者として追加した。県は再発防止へチェック体制を強化する。
新規患者の報告について県は9月26日以降の届け出に関する対応を見直しており、発生届の対象を高齢者など重症化リスクの高い人に限定し、医療機関がハーシスで年代別の人数を報告。ネット環境がないなどハーシスでの報告が困難な36の医療機関については、県が委託運営している同センターが代行してデータ入力を行うことになっていたが、センターがこの作業自体を把握していなかった。
保健所から「感染状況の実態と報告数が異なっている」との指摘を受け、10月28日に未入力が発覚した。
県は9月の累計を1万7465人、10月の累計を1万2222人に訂正。全体の患者累計は2日公表分を含め、12万2764人となった。