北上・西和賀

全国金の音色披露 歌やダンス織り交ぜ 上野中吹奏楽部【北上】

一体となり「上中サウンド」を響かせた吹奏楽部員、OB、OGら

 第70回全日本吹奏楽コンクール中学校の部(10月22日、名古屋市)で2年連続3度目の金賞を受賞した北上市立上野中学校吹奏楽部の第38回定期演奏会・全国大会報告演奏会は3日、市文化交流センターさくらホールで開かれた。部員らがコンクールの自由曲や課題曲のほか、ヒットソングなどを演奏。感謝の気持ちを込めて「上中サウンド」を響かせ、満員の来場者を魅了した。

 同校原頭太鼓部の勇ましい太鼓でオープニングを飾り、吹奏楽部の全部員45人が登壇。伊藤心菜部長(3年)は「本番ではミスはあったものの、今までで最高の演奏ができた」と金賞受賞を報告した。

 第1部では、地元への思いを込め展勝地開園100周年記念曲「ゆめみぐさ、まもりて」を披露。全日本吹奏楽コンの課題曲「やまがたふぁんたじぃ」では郷愁と懐かしさを表現し、自由曲「ドラゴンの年」は複雑な連符を高い技術で情感たっぷりに奏でた。

 第2部では世界平和を願った映画「ひまわり」の楽曲などのほか、「勝手にしやがれ」「ヤングマン」など昭和のヒットメドレーで教職員、部員が歌やダンスのパフォーマンスを披露。来場者もペンライトをかざし、手拍子で盛り上げた。

 同部OB、OGや賛助出演者約40人も加わった演奏もあり、アンコールでは部員たちが「アルデバラン」を合唱。最後に出演者全員での「アゲハ蝶」で締めくくった。

 同市上野町の髙橋謙さん(72)は「すごい迫力とパワーを感じた。日本トップクラスの素晴らしい演奏。頑張る姿に感動した」と賛辞を送り、今後全国大会出場(13日、堺市)を控える黒沢尻北小合唱部の千田美月さん(5年)は「音がすごく響いていた。次の全国大会に向け元気をもらった」と刺激を受けていた。

 大ホールの約1300席が満席状態で、立ち見が出るほど。顧問の柿沢香織指導教諭は「たくさんの方々の応援と支えで、頑張ってこられた」と謝意を伝え、伊藤部長は「3年生最後のステージを思いを込めて演奏し、感謝、感動、笑顔を届けることができたと思う。観客の皆さんも一体で楽しんでくれて、思い出に残る演奏会になった」と感慨深げに話していた。

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