県教育長へ「日本一」報告 不来方高音楽部【岩手】
県立不来方高校音楽部は、10月に青森市で開催された第75回全日本合唱コンクール全国大会で金賞に輝き、1位に相当する文部科学大臣賞に選ばれた。吉田陽部長(3年)らが4日、県庁を訪問し、県教委の佐藤博教育長に日本一となった喜びを報告した。
全国大会は10月29日に同市のリンクステーションホール青森で開かれ、全国出場28度目となる不来方は高校部門Bグループ(33人以上)に出場。部員約50人がステージに立ち、自由曲「人間の顔」(プーランク作曲)などを披露。豊かなハーモニーを響かせ、通算8度目となる文科大臣賞を受賞した。
県庁には吉田部長をはじめ、副部長の高松舞さんと小岩春斗さん(ともに3年)、清川義彦校長、顧問の村松玲子教頭の5人が訪問。受賞報告を受けた佐藤教育長は「コロナ禍で県民も明るい気持ちになれないことも多いが、その中で希望と感動を与えてくれた」とたたえた。
新型コロナウイルスの影響で2020年は大会が中止となり、21年も無観客での開催だった。今年は3年ぶりの有観客開催で、受賞の瞬間には盛んな拍手が送られたという。
吉田部長は「私たちは1年生の頃から新型コロナでさまざまなコンクール、ステージがなくなってきたが、自分たちの信念を曲げず、歌い続けてきて本当に良かった。うれしさでいっぱい」と喜びをかみしめていた。