競技楽しみ障害に理解 親子らパラスポーツ体験 北上JC
北上青年会議所(JC、遠藤健理事長)主催のパラスポーツ体験「YOU,RE THE RIGHT FESTIVALあったか横丁」は5日、北上市相去町の北上総合体育館で開かれた。親子を中心に高齢者も含め大勢の参加者がパラ競技を体験し、楽しみながら理解を深めた。
年齢や障害の有無にかかわらず、誰でも住みよい街を目指し北上JCが1年間取り組んできた集大成として各障害者スポーツ団体や福祉団体などの協力を得て実施した。
上野中学校吹奏楽部の演奏でオープニングを飾り、来場者はスタッフにルールや基本を教わり、▽ボッチャ▽卓球バレー▽車いすバスケットボール▽ブラインドサッカー▽シッティングバレー―のいずれかに挑戦した。
ブラインドサッカーではアイマスクを着用し、スタッフにひもを通じて誘導されながら軽く走り、実際にボールを蹴った。駿河哲也さん(44)=同市和賀町横川目=は「知り合いに目の不自由な方がおり、少しでも気持ちが分かればと思った。全く見えないと頼るものがなく、どの音か把握するのも難しかった」と大変さを感じた様子。長野ゆずなちゃん(双葉幼稚園年中組)は「何も見えなかった。目が見えると安全」といい、車いすバスケットボールを体験した姉のひなたさん(黒沢尻東小学校1年)は「車椅子を動かしながらバスケをするのはちょっと難しくて、大変だと思った」と実感を話した。
このほか缶積み体験、高齢者や障害者を疑似体験するキャップハンディ体験などに加え、福祉施設の物販、ミニ動物コーナー、子ども食堂の振る舞いサービスもあり、にぎわいを見せていた。遠藤理事長は「幅広い層に来場いただき、楽しんでパラスポーツなどを理解してもらえたのでは。相手の気持ちを理解し、みんなで手を取り合っていくまちにできれば」とイベントの意義を語った。