花巻

陶器色合い味わい深く 東和・けやきラウンジ 玄平窯の仲間たち展【花巻】

会員たちの力作が展示、販売されている「玄平窯の仲間たち展」

 花巻市東和町内の穴窯「玄平窯」で作陶を楽しむ愛好者グループ源平窯の会による「玄平窯の仲間たち展」は、同町の東和図書館内ギャラリースペース「けやきラウンジ」で開かれている。会員が制作した落ち着いた色合いの陶器が展示、販売され、訪れた人たちに陶芸と穴窯の魅力を伝えている。12月3日まで。

 同展は今年で11回目を迎え、穴窯は同会の門馬経臣さん(73)が同町小通地内に2010年秋に製作した。源平窯の会は県内の作家約20人が所属し、焼き物を通して交流を図っている。

 今回は今年制作した茶わんや皿、小物、コーヒーカップなど200点以上を出展。アクセサリー、動物をかたどった一輪挿し、オブジェ、愛らしい猫の小物などアイデアの光る作品が並ぶ。

 穴窯で作品を焼く際には、アカマツなどのまきのみを使用する。最高温度は1300度近くまで達し、土を焼く時に出るまきの灰などの「自然釉(ゆう)」によって模様や色が付くという。

 小皿などを出品した会員で台焼(同市湯本)の杉村峰秀さん(61)は「まきだけを使った窯は県内でもほとんどない。作品を焼くだけでさまざまな発見があり、貴重な体験になる」と笑顔を見せる。

 門馬さんは「陶芸といったら皿やつぼ、茶わんのイメージが強いが、会員たちには固定概念にとらわれずにさまざまな作品を作ってもらいたい」と期待している。

 時間は午前10時30分から午後6時(最終日は4時)まで。月曜定休。8日は休み。

 問い合わせは門馬さん=0198(42)3214=へ。

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