北上・西和賀

重厚な響き 聴衆魅了 北上フィル管弦楽団 ゲスト迎え定演

重厚なサウンドを響かせた北上フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会

 北上フィルハーモニー管弦楽団(小野寺典夫団長)の第27回定期演奏会は6日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。団員とゲスト奏者が一体感のある重厚なサウンドを響かせ、約600人の聴衆を魅了した。

 第32回市民芸術祭参加行事。トヨタ自動車が共催し、県トヨタ八社会、トヨタ自動車東日本が協賛する「トヨタコミュニティコンサート」として開催した。

 指揮者はバレエやオペラなどの公演を数多く手掛ける宮里英樹さん。ゲストコンサートマスターに仙台フィルハーモニー管弦楽団首席第2バイオリン奏者の山本高史さんを迎えた。開演前のプレトークでは宮里さんが曲を解説し、障害者も楽しめるよう手話サークル「虹の会」が手話で通訳した。

 ステージには団員とゲスト奏者60人余りが登場。ブラームスの悲劇的序曲、交響曲第3番、ベートーベンの交響曲第6番「田園」を演奏。迫力のある重厚な音が響き渡り、聴衆からは曲を終えるごとに大きな拍手が送られた。最後はアンコールに応え、ワーグナーの「楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガーより第1幕への前奏曲」を奏で、明るく華やかな雰囲気で締めた。

 小野寺団長は「コロナ禍で練習に来ることができない団員もおり活動も困難だったが、いろいろな方々の協力もあり今年も演奏会を開催でき団員一同、喜びを感じている。お客さんの拍手は励みになった」と感謝し、「若い新規団員も入ったので、今後もしっかり演奏活動を続けていきたい」と決意を新たにしていた。

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