巧みな動き随所に バドミントン元日本代表・小椋さん 高校生へ助言も チャレスポ【奥州】
市民がスポーツに親しむ「チャレスポおうしゅう2022」(実行委主催)は6日、奥州市水沢羽田町の市ふれあいの丘公園などで開かれた。今回はバドミントン元日本代表の小椋久美子さんのトーク、デモンストレーションなどが行われたほか、スポーツの体験、健康チェックなどのコーナーが設けられ、多くの市民らでにぎわった。
チャレスポは2020年度に初めて開かれたが、新型コロナウイルスの影響で21年度は中止となり2年ぶりの開催。市、市教委、市体育協会、市文化振興財団、市スポーツ推進委員会が実行委を構成。明治安田生命保険の「私の地元応援募金」支援事業となっている。
今回はサッカー、グラウンドゴルフ、パークゴルフ、バドミントン、剣道、ボッチャ、モルック、スラックラインなど15種目を体験でき、健康状態や食に関する診断など健康チェックコーナーが設けられた。
午後からは特別企画として小椋さんが訪れ、ミニトークショーと前沢高校バドミントン部とのデモンストレーション、モルック体験などが行われた。
トークショーで小椋さんはバドミントンを始めたきっかけや継続の原動力などについての質問に答え、「小さい時は大好きなバドミントンをやらせてもらった。面白くやっているうちに他の人と違う発想力が付いて、こういうふうにやってみたいという挑戦ができた」と話した。その上で「スポーツを通じて挑戦してほしい」と呼び掛けた。
デモンストレーションでは、部員と羽根打ちなどのウオームアップ、スマッシュリターン、ミニゲームなどを繰り広げた。小椋さんは強打にもしっかりと追い付き、コートをカバーするフットワークを随所に見せ、観客から盛んな拍手が寄せられた。
小椋さんは「久しぶりにインターハイレベルの選手と打ち合って、緊張感があって楽しかった」と感想を話し、「現役当時のようにはいかないが、その分緩急や角度を付けた。それによってゲームの幅が出てくる。今の技術にそうしたものを足してみては」とアドバイス。同部の渡部凜さん(2年)は「小椋さんを抜こうと何回もスマッシュを打ったが、体を使ってタッチしてくる動きがすごい」と印象を語っていた。