一関・平泉

近づく白い季節 シクラメン、ハウス彩る きょう立冬

今季の販売が始まった佐藤さん方のシクラメン=6日、一関市厳美町字高田

 7日は二十四節気の一つ「立冬(りっとう)」。暦の上では春夏秋冬それぞれの始まりを指す「四立(しりゅう)」の一つで、初霜や初雪の便りで冬の訪れを感じる頃とされる。

 6日の一関地方は気圧の谷の影響で午後から時折小雨がぱらついたが、午前中は高気圧に覆われて青空が広がる空模様。朝方の最低気温は放射冷却により千厩氷点下0・8度、一関も氷点下の冬日にこそならなかったものの、2・1度(ともに盛岡地方気象台調べ)まで冷え込んだ。

 一関市内でも山間部で雪の便りが聞かれるようになった中、同市厳美町字高田の農業佐藤修司さん(59)方では、冬場を彩る観賞用として人気の高いシクラメンの販売が始まっている。

 今季も4棟のハウスで約100種類、3000鉢を栽培。ハウス内は色鮮やかな定番のピンクや赤、白をはじめ、妖精を思わせる小ぶりで半八重咲きの花を多く付けた人気品種のフェアリーピコなど色とりどりの花で一面彩られている。

 雨や湿気を嫌うシクラメンだが、10月の成長期に雨が降らなかったため生育は順調。佐藤さんも「栽培を始めて30年になるが、今年は一番の出来」と自信を見せており、販売は12月からの関東方面への出荷を経て年末まで続けられる。

 同気象台によると、7日の県内は高気圧に覆われて晴れるが、気圧の谷や湿った空気の影響で次第に曇りとなる見込み。

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