仕込み作業盛ん 大根の一本漬け・西和賀
西和賀町の特産品「大根の一本漬け」の仕込み作業が、同町上野々の西和賀産業公社製造工場で盛んに行われている。
県産のダイコンまるごと一本を昔ながらの技法で漬け込んだ漬物で、乳酸発酵の程よい酸味と塩味、ぱりぱりとした食感が特長。今季の仕込み作業は10月中旬に始まり、今月中ごろまで続く見通しだ。
町内外の農家から運び込まれた新鮮なダイコンを洗い、一本一本計量して規格ごとに選別。殺菌して塩をなじませながら大型のたるにぎっしりと敷き詰め、約40日間漬け込む。
今年は約3万本の生産を計画しており、同公社の廣瀬稔生産加工課長は「長雨などで生育は遅れ気味だったが、いろいろな方の協力でダイコンが集められた。多くの方に買っていただき、一本漬けが広まっている中、みんなで作り上げているという思いを消費者に届けたい」と話している。
商品は今月下旬から産直やスーパーなどに並ぶ予定。5本以上をまとめて購入できるオーナー制による販売も受け付けており、12月下旬から順次引き渡しを開始する。問い合わせは同公社=0197(82)2211=へ。