一関・平泉

バナナ待望の収穫 東山・松川 千葉さん【一関】

一関市東山町松川の畑で露地栽培したバナナを収穫する千葉さん(本人提供)

 一関市東山町松川字大久保の千葉一男さん(69)は自家の畑で栽培したバナナを収穫した。露地栽培を始めて3年目だが、収穫までこぎ着けたのは初めて。バナナは1週間ほど追熟させており、千葉さんは「うまければみんなにも分けてあげたい」と大喜びだ。

 千葉さんは7年前からバナナの栽培に取り組み、2020年からは露地栽培に挑戦。栽培方法を研究し試行錯誤を重ねたが、1年目は収穫前の低温の影響で実が成らず、2年目も失敗に終わった。

 3年目となる今年は冬場にハウス内で管理した根を5月ごろ畑に定植。7月ごろには幹が高さ3メートルほどに成長、葉の下に長さ約10センチの実が連なる房ができ、順調に生育が進んでいた。今月4日にバナナを見に行ったところ、実が黄色を帯び熟し始めていたため4株のうち3株を収穫。実はリンゴと一緒に箱の中で1週間ほど追熟させるという。

 千葉さんは若い頃から趣味でサボテンや多肉植物を栽培。20年ほど前からは熱帯果樹も育てており、自作の温室やハウスでミカンやレモン、パパイア、パイナップルなどの栽培に励んでいる。ハウスで育てているミカンは以前から収穫しており、地域住民に実を分けてあげたりもしている。

 露地栽培のバナナの収穫は極めて珍しいという。千葉さんは「先日も霜が降りて駄目かと思ったが、実にビニールを巻いてしのいでどうにか熟してくれた。食べてみてうまければみんなにも分けてあげたい」と試食を心待ちにしている。

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