生活習慣病注意して 鈴木所長(前沢診療所)ら講演 健康フェスタ【奥州】
奥州まえさわ健康フェスタ(前沢地区振興連合会主催)が5日、奥州市の前沢ふれあいセンターで開かれた。前沢診療所の鈴木順所長、岩手医大の伊藤智範教授が生活習慣病について講演したほか、健康チェックや医療機関紹介などを通じて健康で長生きする地域づくりへの意識を高めた。
前沢地域では、同診療所を中心に医療、保健、福祉の連携を進め、予防医療の取り組みを進めているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動を自粛。ワクチン接種が進んできたことから、健康の大切さ、予防活動の大切さを改めて地域住民で共有する狙い。地域社会振興財団の交付金を受けて「人生100年時代づくり・地域創生ソフト事業」として開催された。
講演会は、「家族みんなで生活習慣病を乗り越えよう!」をテーマにホールで開催。鈴木所長が「生活習慣病とストレス ~心身ともに健康であるために~」と題して基調講演、伊藤教授が「みんなでちゃんとすればSDGsもちゃんとなる! ~家族SDGsを考えよう」と題して特別講演し、2人と遠藤敬子保健師によるディスカッションも行われた。
この中で鈴木所長は動脈硬化や心身症について解説。動脈硬化について糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満症の四つの生活習慣病が要因となるとした上で、「何でチェックするのかと言えば健康診断。必ず受けましょう」と呼び掛けた。また食事、運動、睡眠の生活リズムが重要と指摘し、特に睡眠について「長くても短くてもいけない。適度な睡眠時間が必要だ」と語った。
センター内に頸(けい)動脈の超音波検査体験、骨密度測定、ストレスチェックなどの健康チェックコーナー、同地域出身の故小野寺直助博士の功績を紹介するコーナーが設けられ、同センター周辺では地場農産物を販売する軽トラック市も開催された。