北上・西和賀

互いの地域良さ発見 中学生が体験報告 姉妹都市・流山を訪問【北上】

流山市訪問の成果を報告する北上市内の中学生

 姉妹都市の中学生交流事業で千葉県流山市を訪れた北上市内中学生の報告会は8日、市役所で開かれ、生徒たちは貴重な体験と成果を発表した。

 2020年に姉妹都市提携を締結した両市の新規事業で、北上市内各中学校から選抜された2年生20人(1人はオンライン)が、10月28~30日に流山市を訪問。同市内や千葉県内の施設を見学したほか、同市民まつりに参加して北上産リンゴ、二子さといもを販売し、生徒手作りの北上市おすすめガイドを配布。現地の中学生と一緒に陶芸体験をして交流を深めた。

 報告会には生徒20人(オンライン含む)が出席。父母、各校校長、教育委員が見守る中、各班の代表が「江戸の街並みを見て、今でも大切にしていてすごいと思った」「現地の方々と交流し、北上市にどんな印象を持っているか知ることができた」「流山市の中学生との交流を継続したい。経験を各学校で全校に発信し、北上市をより良くしていきたい」とそれぞれ語った。派遣生を代表して八重樫仁歩さん(北上中)が「地域の違い、他人の考えを学び、自分たちの地域の良いところを再発見できた」と報告した。

 参加生徒がまとめた研修レポートでは「駅の近くに住めば不便がないほど施設が整い、人口増加の秘訣(ひけつ)はここにあると思った」「講演で10人に1人の割合で性的少数者(LGBT)がいて体と心の性、好きになる性は一人一人細かく違うと学んだ」「『父母になるなら流山市』のキャッチコピーを掲げ保育施設を充実させ、保育士を不足させない取り組みをしている」といった感想もあった。

 引率長の平野憲教育長は「貴重な体験になったと思う。今後の生活に生かし学校、地域のリーダーとして活躍してほしい」と話し、髙橋敏彦市長は「流山市民に皆さんを紹介できたのは誇らしい」とねぎらった。

 流山市の中学生は8月に北上市入りする予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止された。

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