花巻

県内外ファン迎え躍動 花巻・「神楽の日」最終公演

力強い舞で県内外のファンを魅了した大償神楽保存会

 花巻市大迫町の神楽の定期公演「神楽の日」(大迫神楽の日実行委員会主催)は13日、大迫交流活性化センターで2022年の最終公演が行われた。今回から入場制限がなくなったため県外の愛好者も多数来場し、大償神楽保存会の熱演を堪能した。

 神楽の日は8、12、1月を除く毎月第2日曜日に同センターで公演を行い、早池峰神楽として国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録される岳、大償の両神楽と八木巻神楽が月替わりで出演している。

 これまでは新型コロナウイルスの影響で入場者を花巻市民に限定していたが、同日から制限を解除。会場では入場者の検温や手指消毒などの感染防止対策が徹底され、同市や秋田県、青森県などから100人以上が来場した。

 大償神楽保存会は「鳥舞」「三番叟(さんばそう)」「水神」「権現舞」など10演目を上演。舞い手が扇や剣などを手に力強い舞を繰り広げ、来場者は真剣な表情で見入っていた。

 実行委の山影義一会長(74)は「コロナ禍で発表する場が制限され、県外のファンの方に神楽を見せることができず苦しかった。多くの方に見てもらうことは、会員の励みにもなる」と笑顔を見せた。

地域の記事をもっと読む

花巻
2024年4月29日付
花巻
2024年4月29日付
花巻
2024年4月29日付
花巻
2024年4月29日付