北上・西和賀

3度目の日本一輝く 楽しさ、力強さ見事表現 黒沢尻北が最高賞 全日本合唱コン小学校部門【北上】

全日本合唱コンクール全国大会小学校部門で3大会連続の最高賞を受賞した黒沢尻北小合唱部員ら=13日、堺市・フェニーチェ堺(同部提供)

 13日に堺市で開かれた第75回全日本合唱コンクール全国大会小学校部門で、東北代表として出場した北上市立黒沢尻北小合唱部(山中利央部長、部員63人)が金賞と、最高賞の大阪府知事賞に輝いた。同部の最高賞受賞は小学校部門が設けられた2019年と21年(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)に続き3大会連続3度目。部員62人が一体感のあるハーモニーを響かせ、「日本一」の栄誉を手にした。

 小学校部門には全国各地から39団体が出場し、同部は17番目に出演。課題曲「パン焼き」では歌詞中で次々と現れる動物に合わせてテンポを変え、楽しさを前面にして表現。自由曲は10月のNHK全国音楽コンクール全国コンクール(Nコン)と同じ「夕暮れの歌声」。今回はNコンよりも長い時間、力強く大人っぽさを意識して歌い上げた。

 全日本合唱コンクール全国大会に向けては、前年まで2大会連続で最高賞、Nコンでも最高賞を受賞しており、重圧がかかる中、山中部長(6年)は「また去年と違った形で、自分たちらしい姿を見せられればと思った」と語る。Nコンは課題曲、自由曲とも出演は25人に限定されたが、今回は部員ほぼ全員で壇上に立ち「やっぱり部員全員で歌ってこそ黒北小の合唱部。家族や先生、いろいろな方々への感謝の気持ちを込めてみんなで心を一つに歌い、出すべき力を出し切った」と胸を張った。

 今回の全国大会では同部を含む13団体が金賞に輝き、うち上位4団体が特別賞を受賞。部員たちは帰りの新幹線の車中で最高賞の吉報を聞いた。山中部長は「先輩方が受け継いできた金賞を、また次につなげることができた。応援してくださった方々にいい報告ができてうれしい」と喜ぶ。

 今年も練習では基本的にマスクを着用し続けるなどコロナ禍の影響が続く中、同部は曲のイメージを絵に描いてイメージを膨らませるなど工夫を凝らし、歌う力にも磨きを掛けてきた。顧問の中野美由紀指導教諭は「4、5年生は6年生を目指して底上げされ、夏の県大会に比べると体も声も一回り大きくなった。歌声から一人ひとりの成長を感じた」と実感。「本番もみんないい表情で歌い、練習でやってきたことを全て出し切れた。頑張ってきたことが結果として表れて良かった」と話した。

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