「高松はるか」味わって 地元協議会とこぶし苑 サツマイモ共同栽培 わたぼうしで販売中【花巻】
花巻市の高松第三行政区ふるさと地域協議会と障害福祉サービス事業所こぶし苑が連携して栽培、収穫したサツマイモが、同市材木町の軽食・喫茶「ふれあいポケットわたぼうし」で販売されている。同協議会による農福連携支援事業の一環で、今後も干し芋や石焼き芋を同店で販売する計画。地域の収益や、住民と事業所利用者のやりがいづくりにつなげていく。
同協議会では高松地区内の遊休農地を利用して広さ約20アールの畑地を整備。施設外就労としてこぶし苑に農作業の協力を依頼し、同地区の高齢者と利用者がサツマイモ「紅はるか」の苗を定植した。同協議会によると、収穫量は約300キロで、サツマイモは「高松はるか」と命名した。
現在販売しているサツマイモは500グラム入り(税込み360円)と300グラム入り(同240円)の2種類。販売期間は年内いっぱいで、干し芋は今月中に加工する。
同店では地元の住民が持ち寄った野菜や果物を販売している。スタッフの内舘しづ江さん(69)は「こんなにいっぱい商品を出してもらえてうれしい。人気商品になってほしい」と期待を寄せていた。
同協議会の熊谷哲周事務局長(67)は「利用者の方にも施設外就労として賃金を支払い、売り上げは地域の貴重な収益になる。互いに良い影響を与えている」と語る。
同店の営業時間は午前10時から午後2時まで。日曜・祝日は定休。