北上・西和賀

「EYE」のたすきで事故防止 反射材着用普及活動展開【北上】

上居巡査長(右)に反射材たすきを掛けてもらう及川さん

 冬場の歩行者の交通事故を防ごうと、北上署は高齢者らを対象とする反射材着用普及施策に取り組んでいる。パトロール中の署員が交通安全指導とともに反射材たすきを直接掛け、継続的な利用を呼び掛ける。

 薄暮時間帯の視認性を高める「『EYE』のたすきリレー作戦」と銘打った同署独自の活動で、パトカーなどの警察車両に振り分けた反射材たすき100本を10月24日から12月下旬までに配布する予定。

 今月10日は同市村崎野の市道飯豊北線の交差点で活動が行われ、飯豊駐在所の上居恵里巡査長が近くに住む及川キヨさん(87)にたすきを掛けた。及川さんは「交通量が多いので、遅い時間帯はなるべく出歩かない。交差点を横断するときなどは周りを確認することにしている」と意識を高めていた。

 同署によると、管内の過去10年間の11、12月の交通事故死者は9人。このうち人対車両は5人で、歩行者はいずれも反射材を身に着けていなかった。

 反射材を着用していれば未然に防止できた可能性の高い事故は相当数あるといい、同署の浅野渉交通課長は「薄暮時間帯は道路を横断中の高齢者の事故が増加する。歩行者は反射材を着けることで自分の存在を示し、ドライバーは歩行者を発見できるようにハイビーム走行をするなど、お互いに注意することで事故を無くしたい」と話していた。

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