日本一の歌声 感謝伝え 黒沢尻北小合唱部が報告会【北上】
北上市常盤台の市立黒沢尻北小学校(千田剛校長、児童739人)で21日、第75回全日本合唱コンクール全国大会小学校部門(13日、堺市)で金賞、最高賞の大阪府知事賞を受賞した同校合唱部の報告会が行われた。全校児童、教職員を前に、部員たちは一体感のある「日本一」の歌声を披露。同部門で2019、21年(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)に続く3大会連続最高賞の喜びと感謝を伝えた。
報告会で山中利央部長(6年)は「本番では練習してきたことを全て出し切ろうと部員全員で心を一つにステージに立ち、今までで一番気持ちよく歌うことができた。最高賞を頂けたのは地域の皆さんや家族、先生方、学校の皆さんの応援があったからこそ。本当にありがとうございました」と感謝し「これからも練習に励み、歌声でたくさんの人を笑顔にできるよう頑張りたい」と誓った。
部員61人が、コンクールの課題曲と課題曲を声高らかに合唱。課題曲「パン焼き」は数多くの動物が協力して楽しそうにパンを作る様子が伝わるよう表現し、自由曲「夕暮れの歌声」はダイナミックに変わっていく難しい曲調を楽しく、力強く歌い上げた。
全校児童、教職員も引き込まれるように鑑賞。千田校長は「素晴らしい歌声で、黒沢尻北小の名を全国に広めてくれた。4、5年生は6年生を見て、6年生はいい手本になり、それが毎年続いて今回も最高賞を取れたと思う。合唱部の歌声をもう一度聞きたいという人が多く、皆さんの『感動、笑顔、感謝を届けたい』思いが確実に伝わっている」とたたえた。
終了後、報道陣の取材に渡邊多恵副部長(6年)は「部員全員で金賞を取れたのはうれしい。先輩たちからの伝統をつなげることができた」、都鳥愛桜副部長(同)も「練習でみんながアドバイスし合い努力してきたので、このような結果につながった」とそれぞれ喜びを語り、顧問の中野美由紀指導教諭は「中止になった年の子供たちの頑張りがあったからこそ、今がある。みんなで心を一つにして頂いた賞」と強調した。