きょう小雪 こも巻き松も冬支度 中尊寺【平泉】
22日は二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)」。暦の上では平地でも初雪が舞うことで冬の訪れを感じる頃とされる。
21日の一関地方は気圧の谷の影響で未明から雨が降りだしたものの、昼頃からは雲間に青空がのぞき晴れ模様。最高気温は一関、千厩ともに15・6度(盛岡地方気象台調べ)と11月上旬並みの暖かさとなった。
ここ数日朝晩の冷え込みが続いていた中、平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)では、松の木を害虫から守るこも巻きが行われ、境内は地表を覆う枯葉と相まって早くも冬の装いとなっている。
こも巻きは、松を食い荒らす害虫が冬を越すため降りてくる習性を利用してこもの中に誘導し、春先にふたたび活動を始める前にこもと一緒に焼却処分する駆除方法。同寺では冬支度の一つとして本堂西側の参道沿いにある峯薬師堂や弁財天堂、宝物館「讃衡蔵(さんこうぞう)」周辺のアカマツを中心にこもを巻いており、今年は菊まつり閉幕後の先週末、30本を対象に作業を行った。
同気象台によると、22日の県内は気圧の谷や寒気の影響で曇り、雨の降る所があるが、次第に高気圧に覆われて晴れる見込み。