岩手短角和牛コンビーフ GEOCOLORネックストラップ フード&クラフトアワード グランプリに輝く
「IWATE FOOD&CRAFT AWARD(フード・アンド・クラフトアワード)2022」(いわての物産展等実行委員会、県主催)の表彰式は22日、盛岡市内のホテルで行われ、グランプリに輝いた肉のふがね(岩手町)の「岩手短角和牛コンビーフ」と地熱染色研究所(八幡平市)の「GEOCOLORネックストラップ」はじめ魅力の高い入賞8品が表彰された。
事業者の商品開発意欲を喚起し、生産技術、商品力の向上や販路開拓などを支援しようと、コンクールを開催。継承したコンクールから数えて50回目となる。
本県を代表する新たな特産品開発につなげるため県内で開発、改良、製造された商品を対象にフード、クラフトの2部門に53業者から94品の応募があった。フード部門は35業者から59品、クラフト部門には18業者から35品の応募があり、10月の審査会で部門ごとにグランプリ(GP)、準グランプリ各1点と特別賞2点を選んだ。
グランプリを受賞した「岩手短角和牛コンビーフ」は、天然の海塩・のだ塩と黒糖に5日間漬け、野菜スープで3時間煮込みうま味を最大限に引き出した逸品で、肉に含まれるコラーゲンが口の中で広がる濃厚な味わいが特徴。また「GEOCOLORネックストラップ」は、地熱染め特有の多色グラデーションで日常に彩りを添える新規商品。肌が傷まないよう裏側には柔らかい布を選び、安全面への配慮として力が加わった際に外れるようスナップボタンを使用している。
式には入賞者はじめ関係者ら約70人が出席し、実行委の齊籐俊明会長から入賞者に賞状が手渡された。齊籐会長は「いわて特産品コンクールとして始まり今年で50回目の節目を迎え、受賞商品から本県を代表する特産品が数多く生まれた。新型コロナウイルスの流行や円安進行、物価高騰など事業者を取り巻く経営環境はより厳しいが、入賞をPRしながら岩手の魅力を全国に発信してほしい」と期待した。
肉のふがねの府金伸治代表取締役は「短角牛のおいしさを強調するために油分を減らす仕込みを工夫したことが、肉のおいしさが前面に出た商品に仕上がり、ほかのコンビーフとの差別化につながった。今後、輸出に向けた一歩にしたい」と意欲を示した。
グランプリ以外の各賞受賞者と受賞品目は次の通り。
◇フード部門▽準グランプリ=「SHI―KI(ワイン)」manordaいわて(盛岡市)▽特別賞=「三陸ジェラート9種セット」かまいしDMC(釜石市)、「KITA―SANRIKU CRAFT SPREAD 北三陸水たこのスプレッド」北三陸ファクトリー(洋野町)
◇クラフト部門▽準グランプリ=「コーヒードリップポット」薫山工房(盛岡市)▽特別賞=「Baby Charcoal」於本薪炭(軽米町)、「Vruxi633(Flower/intermediate)」AonsIwate(岩手町)