花巻

新花巻駅新幹線 発車メロディー 「星めぐりの歌」に 市内9団体、市長へ要望

新花巻駅の発車メロディーについて上田市長(左)に要望書を手渡す高橋代表

 東北新幹線新花巻駅の発車メロディーに宮沢賢治作詞・作曲の「星めぐりの歌」を採用するようJR東日本への要望を求め、花巻市内9団体で組織する新花巻駅発車音メロディー化準備委員会(代表・高橋豊花巻商工会議所会頭)は22日、上田東一市長に要望書を提出した。

 要望したのは、同商議所、JAいわて花巻、花巻信用金庫、県旅館ホテル生活衛生同業組合花巻支部、花巻工業クラブ、花巻青年会議所、市地域婦人団体協議会、宮沢賢治記念会、花巻観光協会を構成団体とし、10月14日に発足した同準備委員会。

 同市出身の詩人で童話作家の宮沢賢治作詞・作曲の歌を発車メロディーに採用することで、市のイメージアップと情報発信を図り、誘客促進につなげようと提案した。

 構成団体の代表者ら7人が市役所を訪問。高橋代表が上田市長に要望書を手渡し、実現のためにJR東日本側との協議などを申し入れた。

 2023年度は賢治没後90年の節目の年であり、賢治の生涯を父親の視線を通じて活写した映画「銀河鉄道の父」の公開も5月に予定され、多くの賢治ファンの来訪が期待される。発車音にご当地ソングを採用する全国各地の取り組みを背景に、高橋代表は「花巻の発展とたくさんの観光客に来てもらおうと、花巻にふさわしい曲を検討するため各界の代表者が集まった。発車メロディーを通じて賢治の世界に触れ、花巻に関心を持ち、花巻を訪れる人が増えてほしい」と述べた。

 上田市長は「賢治は市民にとって大変大事な存在。星めぐりの歌は市民に愛されている曲で市民の心に寄り添う選定だと思う。要望を受け止めてJR東日本とも話し合っていきたい」と応じた。

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