ブレインアーツ進出 研究開発プラザ内 一関市と立地調印 システム開発
システム開発などを手掛けるブレインアーツ(本社東京都渋谷区、資本金1000万円、山口路子代表取締役)が、一関市萩荘の市研究開発プラザ内に進出することが決まり、同社と同市による企業立地協定の調印式が22日、市役所で行われた。山口代表取締役が地元一関に恩返ししたいという思いを実現させたもので、リモートなどを通じてシステム開発に取り組むほか、IT人材の雇用・育成も図っていく方針で、2023年6月の操業開始を予定している。
同社は06年創業で、システムコンサルティングや業務システム設計・開発・保守などを手掛けている。東京のほか、福岡や島根にも拠点を持つ。
今回は、山口代表取締役が同市出身であることを縁に、育ててもらった地域に少しでも恩返ししたいという思いを具現化。IT事業に携わって得た知見を基に、一関オフィスとして地元の活性化を目指していく。具体的には、研究開発プラザに入居する形で社員2人が常駐し、東京の本社で受注したシステム開発などに関しリモートで作業に当たるほか、ITを利用した地域活性化雇用創出研究も行う。4年前から行っている母校の県立一関工業高校からの採用を継続するほか、若年層のIT人材としての育成も図る。さらに、地元企業との連携を進め、将来的な増員も視野に入れている。
立地調印式には山口代表取締役や佐藤善仁市長らが出席。2人が協定書に署名、押印して取り交わした。佐藤市長は「市出身で東京で一旗揚げ、若者、女性活躍にも取り組んでいる。市として非製造の分野にもウイングを広げようとしている中、大変ありがたく心強く思う」、山口代表取締役も「こんなに早くこの日が来るとは思っていなくてうれしく思う。ITは場所を選ばずリモートでどこでも仕事ができるので、これを武器に一関でお役に立てるような方策を考えていきたい。地元の若者に一関でも働ける所があるじゃないかと思ってもらえる一社になれるように頑張っていきたい」と語っている。