魅力あふれる海の世界 高橋さん写真展 パル30日まで【北上】
米国の「ナショナルジオグラフィック」の写真コンテストで日本人初のグランプリを獲得した北上市村崎野の水中写真家・高橋怜子さんの写真展「ALICE IN WONDER SEA」は、同市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで開かれている。海洋生物を撮影した写真18点が並べられ、不思議な海の世界が訪れた人を魅了している。30日まで。
高橋さんは大船渡市出身。大学卒業後、半導体メーカーのエンジニアとして働く傍ら、独学で水中撮影技術を身に付けた。「ALICE~」は8、9月の東京都を皮切りに開催している巡回展で、今回はクジラやジュゴン、イルカなどを間近に捉えたダイナミックな作品18点が飾られている。
新たに展示されたのは、数百匹ものハンマーヘッドシャークの群れや、触れられるほどの近さから写した迫力満点のタイガーシャークなど6点。3月にフロリダで撮影したマナティは、プリズム現象で顔が虹色に染まった瞬間を切り取った。
昨年は渡航制限により国内で活動していたが、今年は毎月のように海外を訪れているといい、「生き物のサイズや数、場所の広さなど、日本の海の良さとはまた違う風景やスケール感を味わうことができる」と見どころを語る。
会場では作品を使ったカレンダーやフォトブック、大型パネル、額装なども販売している。開催時間は午前11時~午後6時。期間中は高橋さんが作品解説などに対応する。