奥州・金ケ崎

音色でにぎわい創出 まちなかピアノ設置 メイプル【奥州】

メイプル1階に設置されたまちなかピアノの弾き初め

 奥州市の中心市街地の活性化と市民の交流促進に取り組むまちづくり奥州(同市水沢大町、板屋吉治代表取締役)は23日、同市水沢字横町のメイプル1階にまちなかピアノを設置した。ストリートピアノとして来館者が自由に弾くことができ、音色でにぎわいを引き寄せたい考え。

 新型コロナウイルスの流行以前から設置を検討してきたが、感染が拡大し一時中断していた。流行が収束せず明るい話題が少ない中で計画を再開。市民からアップライトピアノの提供を受けて実現した。

 同日、現地でのあいさつで板屋代表取締役は「閉塞(へいそく)感があるまちに活気を戻したい。これからのまちづくりと街中の再生にも皆さんの力を借りなければならない。小さな企画でも波紋の一投としたい」と利用を呼び掛けた。メイプルを管理運営する水沢クロス開発の千葉貢代表取締役社長も「弾く方、聞く方とも楽しみ、心も体も解きほぐすスペースになれば」と願いを込めた。

 市内でピアノ教室を主宰し演奏活動にも取り組む中村孝子さんが弾き初め。「世界に一つだけの花」や「津軽海峡冬景色」など5曲を館内に響かせた。買い物客らも音色を耳にして集まり、早速鍵盤に触れた人もいた。

 水沢クロス開発はメイプルを2023年4月末で閉店する考えで、市は再生策などの対応を検討している。中村さんは「メイプルと水沢で音楽が響いてほしい」と話していた。

 営業時間のうち午前10時~午後7時に演奏できる。

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