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鉄道開業150年記念イベント SL銀河、こまち“共演” JR盛岡駅 全国のファン集まり撮影

こまち(右)とSL銀河の車両が並び、鉄道ファンを楽しませた撮影会=JR盛岡駅

 JR盛岡支社は23日、鉄道開業150年の記念イベント「SL銀河×こまち同時撮影会」を盛岡駅で開いた。蒸気機関車と秋田新幹線の車両が並ぶ初の撮影会には全国から多くの鉄道ファンが集まり、普段見ることができない光景を楽しんだ。

 1872(明治5)年に日本初の鉄道が東京・新橋―横浜間で開業して今年で150年の節目を迎えることから、鉄道の魅力をさらに知ってもらおうと初めて企画。県内をはじめ、関西など全国からファンが参加した。

 同支社によると、盛岡駅には東北新幹線から田沢湖線に乗り入れる秋田新幹線こまちと、釜石線を走行しているSL銀河の車庫があるが、二つの車両を同時に見られるのは珍しいという。

 イベントでは、同駅社員がホームでSL銀河と客車の連結作業の様子を説明したほか、参加者が車両の連結や分割時、列車に対し進行や停止の合図を出す操車の役割などについて学んだ。

 その後、東京行きのこまちと黒煙を上げるSL銀河の車両が並び、参加者はホームから線路内に下りて熱心に撮影していた。

 北上市の会社員本田蒼さん(24)は「物心ついた頃から鉄道が好きで、間近で見ると迫力が感じられて楽しい。こまちとSL銀河が並んでいる姿を見られるのは貴重で、鉄道の歴史を感じる」と笑顔で話した。

 連結作業の説明などを行ったJR東日本盛岡営業統括センターの山田祐大さん(32)は「鉄道のことを大事に思ってくれるお客さまが多くいてありがたく感じている。SL銀河の運行最終年である来年に向けて、よりお客さまに喜んでもらえるようなイベントを企画していきたい」と語っていた。

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