つきたて餅に舌鼓 住民、保護者ら招き 笠松小5年生感謝祭【北上】
北上市立笠松小学校(瀧野澤公美校長、児童84人)の5年生による収穫感謝祭は22日、同市和賀町竪川目の同校で開かれた。コメ作りに協力した地域住民らを招待して体験発表や踊りなどで感謝の気持ちを表した。
同校では毎年5年生が稲作に取り組んでおり、今年も学校近くの学習田「わくわくドキドキ田」でもち米「こがねもち」を栽培。5月の田植えから10月の稲刈りと脱穀まで、地域住民の協力で作業を進めてきた。
感謝祭には学習田を提供した小原金二さんや栽培管理などを指導してきた齊藤政昭さんら地域の協力者10人を招待。5年生10人と保護者らが臼と千本ぎねを使い「おいしくなあれ」と言いながら餅つきをした。
児童たちは写真などを手に1年間のコメ作り活動を振り返りながら「田んぼの先生方にたくさんのことを教えていただき、いっぱい収穫することができた。ありがとう」と語り、「よさこいソーラン」を元気いっぱいに踊って感謝の気持ちを表した。
教室で行われた試食会では、全員でつきたての餅をあんこ餅やきなこ餅などにして食べ「おいしい、おいしい」と、農業体験を思い出しながらじっくりと味わっていた。
感謝祭前には収穫したもち餅米の販売会が行われ、児童らは授業参観で訪れた保護者らに「いらっしゃいませ」「限定60袋ですよ」と威勢よく声を上げ、わずか10分ほどで完売となった。売り上げは2023年度の活動資金に充てられるという。
髙橋十慈君は「練習の時よりばっちり踊れた。餅つきも楽しかったが、やっぱり試食会が一番」、名須川萌佳さんも「初めて手植えを経験し楽しい一年だった。教えてくれた方々に感謝の言葉を伝えられて良かった」とにっこり。齊藤さんは「学校を中心に地域と保護者が一緒にさまざまな活動を行っているが、みんなが協力してくれるので助かる」と語っていた。