花巻

建築土木業務に理解 花巻農高生、作業体験 県内3社企業説明会

専用の工具を使い結束線で鉄筋を組む花巻農高の生徒たち

 花巻市の県立花巻農業高校で25日、県内の建設業3社が体験型の企業説明会を開いた。土木や造園技術などを学ぶ環境科学科2年生が参加し、鉄筋や足場の組み立て、コンクリートを流し込む型枠を作る体験を通し、建築土木の仕事に理解を深めた。

 体験を通じて建築土木工事の専門的な仕事を知り、今後の進路選択に役立てるのが目的。滝沢市に営業所を置く鉄筋工事業の平塚工務店(平塚卓郎代表取締役)、とび工事業を営む釜石市の佐々栄建工(佐々木拓也代表取締役)、型枠工事が専門の赤坂工務店(奥州市胆沢、赤坂純友代表取締役)が協力し、初めて企画された。

 とび工事、鉄筋工事、型枠工事の3職種は、鉄筋コンクリート造りなどほぼ全ての建築工事で必要となる重要な仕事。生徒たちは仕事の内容に理解を深めた上で、3社が協力して建物を造るまでのデモンストレーションを見学した後、加工された木板やベニヤ板などを使ってコンクリートを流し込む型枠を作ったり、鉄筋や足場を組んだりする体験をした。

 手ハッカーという工具を使いながら鉄筋を結束線で固定して組み立てる体験をした山形珀斗さん(17)は「使ったことがない工具で、思っていた以上に針金を曲げるのが難しかった。将来は建築関係の仕事を考えているので貴重な体験になった」と話していた。

 講師を務めた赤坂代表取締役は同校の2002年度卒業生。「専門的な工事があって建物が建つ。現場を見る機会は少なく、どんな仕事があるか知り、体験を通してビルなどを建てるイメージを持つきっかけになればうれしい」と話していた。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月14日付
花巻
2025年5月14日付
花巻
2025年5月14日付
花巻
2025年5月14日付