花巻

老舗つゆこだわり理解 佐々長醸造を見学 少年少女発明ク【花巻】

佐々長醸造の工場を見学する花巻少年少女発明クラブの児童たち

 花巻少年少女発明クラブ(照井政志会長)の第4回企業見学会は26日、花巻市東和町の佐々長醸造で開かれ、参加した小学生たちが創業116年となる老舗のこだわりと伝統を学んだ。

 同クラブでは児童たちの社会勉強や創造力向上などを目的に企業見学会を実施。市内の3~6年生22人が参加し、同社の佐々木博代表取締役(68)が工場内を案内した。

 同社は1906(明治39)年に創業。「品質第一」をモットーに、原材料にこだわったみそ、しょうゆ、めんつゆを醸造している。

 佐々木代表取締役は人気商品であるつゆについて「しょうゆ、みその後に造り始め、歴史は古くない。他社と違いを出すため、かつお節の量を増やし、かつお節の品質にもこだわった」などと誕生の経緯を語った。また、同社のマークは同町出身で、日本近代絵画の先駆者として知られる萬鉄五郎(1885~1927年)によるデザインであることを説明した。

 100年以上使用されているみそだるも公開され、児童たちはメモを取るなどしながら工場内を巡った。半澤凜太朗君(宮野目小6年)は「自分が想像していた以上に、こだわって造っていることが分かった。他の醸造会社も見学してみたい」と話していた。

 佐々木代表取締役は「きょうの見学会で、子供たちがみそやしょうゆの製品に親しみを持ってくれたらうれしい」と期待を寄せていた。

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