奥州・金ケ崎

本番へ稽古大詰め 来月4日公演 いさわジュニアミュージカルスクール【奥州】

第22回公演に向け集中練習に励むいさわジュニアミュージカルスクールの受講生

 奥州市のNPO法人胆沢文化会館自主事業協会が主催するいさわジュニアミュージカルスクールの第22回公演「ライオンの王子 シンバとカイト」は、12月4日午後2時から同市胆沢南都田字加賀谷地の胆沢文化創造センターで開かれる。ひたむきに表現を磨いてきた受講の子供たちの稽古は、集大成の舞台に向けて大詰めを迎えている。

 同スクールは2001年に始まり、同協会が開いているジュニア芸術スクールの一環。22年度は5月に開講し、同市や近隣の小学生から高校生まで37人がNPO法人劇団ゆう(滝沢市)の指導を受けてきた。

 公演は例年2作上演だったが、今年度は一本化。これまでも総合プロデュースをしてきた同劇団の新作で、小川千春さんが脚本を手掛けた。アニメ映画や演劇でおなじみの物語を翻案し、サバンナを治めるライオンの王ムファサの子シンバと、ムファサの弟スカーの子カイトを軸に展開。受講生のほか、同スクール卒業生ら胆沢スタッフと同劇団の有志も出演する。

 練習は新作故に手探りの状況に加え、新型コロナウイルスの影響で突発的な中断が入るなど苦労を重ねてきた。今月26日は同センターで集中練習が行われ、監修の菊田悌一さんらが指導。本番の衣装で演技と歌、ダンスを入念に確認した。

 同スクールでは珍しい男性が主人公の演目。少年時代のシンバを演じる藤原玲王君(真城小学校5年)は「自分とは性格が違う役。歌やせりふでの感情表現が難しいが、友達もいっぱい見に来てくれるので楽しみ。見る人が物語に入っていけるような劇にしたい」と表情を引き締めた。

 今年度の同スクールで卒業を迎える高校3年生は5人。ヒロイン・ナラの青年時代を演じる小原真珠さん(県立水沢高校2年)は「卒業生は長い人で10年ほど一緒に活動し、追い続けてきた背中だった。感謝を込めて一緒の舞台に立ちたい」と気合を入れていた。

 当日は午後1時30分開場。チケットは一般500円。高校生以下は無料だが、入場整理券が必要。問い合わせは同センター=0197(46)2133=へ。

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