一関・平泉

「若者ビジョン」発表 各団体連携で地域活性化へ 一関JC

いちのせき若者ビジョンを発表した団体の代表者ら。今後はビジョンの具現化に向け活動していく

 一関青年会議所(JC、阿部勇太理事長)などは27日、若者同士が連携し一関のために何をすべきかを明確にするための指針として「いちのせき若者ビジョン」を発表した。ビジョンは「地域を魅せる 若者のチカラ」で、各団体がビジョンに沿って活動を展開する一方、新たに実行組織も発足させ、若者の連携で地域活性化を目指していく。

 同JCは今年、最大の課題となっている人口減少に歯止めをかけようと、地域内経済循環をテーマに各種事業を展開。高校生と企業関係者との意見交換会を企画するなど、活動を通じて地域のために活動する多くの若者による交流が促進された。この一環で、若者の連携によって地域課題の解決を目指し、若者ビジョンを策定した。

 策定には同JCのほか▽一関まちづくりの会▽Imanect▽Creo creators▽学生団体CO▽Φterase▽FUTUREMIX―の計7団体が参加した。いずれも一関をもっと良くしたいという思いを持ち、起業も視野に入れた団体もあり、同じベクトルで連携することで大きな力とすることを目指して考えたという。ビジョンに基づく行動指針には「魅力発信」「つながり」「若者が主体的な活躍」を掲げた。

 同日は一関市大町のなのはなプラザで開かれた同JCの例会でビジョンが発表された。参加団体はビジョンの実現に向けた今後の活動についても披露。一関まちづくりの会は「合唱文化を盛り上げたい」、Imanectは「AI(人工知能)を用いた農産物の最適価格算出」、Creo creatorsは「世代に応じたメディア活用の推進、支援」、学生団体COは「高校生による無料学習会」、Φteraseは「学生、若者の新規事業設立サポート」、FUTUREMIXは「誰でも参加、交流できるイベントの定期開催」などを挙げ、同JCは地域内経済循環のさらなる推進を図る。

 実行組織としてビジョン策定団体が参加し「一関価値創造若者協議会」も設立した。2023年1月からビジョンを実際の活動に反映させていく方針で、協議会長を務める上野裕太郎さん(Φterase)は「いちのせき若者ビジョンを単なるビジョンで終わらせないために、各団体の強みを融合し、一致団結して取り組んでいく」と語っている。

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