子育て世代利用快適に 新トイレ・休憩施設完成 防災活動拠点機能も 道の駅「石鳥谷」【花巻】
国土交通省などがリニューアル工事を進めている花巻市石鳥谷町の国道4号沿いに位置する道の駅「石鳥谷」で、新トイレ・休憩施設が完成し、1日に利用を開始した。休憩や情報発信の機能に加え、子育て支援、防災の機能を新たに有し、より快適に利用できる空間に生まれ変わった。
新施設は木造平屋建て、延べ床面積527平方メートルで、旧施設に比べほぼ倍の広さ。道の駅構内中央に位置し、トイレや休憩スペース、授乳室、情報コーナーを備え、24時間利用できる。
トイレは男性が一般小便器7基、一般洋式便器5基、幼児用小便器・洋式便器各1基、女性が一般洋式便器17基、幼児用洋式便器1基。多目的(身体障害者用)が1室。男女両トイレにオストメイト対応個室、乳児用(おむつ替え台付き)個室を設置した。
授乳室は二つのブースを用意。休憩スペースにはベンチに加え、約13平方メートルの畳敷きのキッズスペースが新たに設けられている。出入り口付近には、渋滞など道路情報を提供する情報提供モニターなどの設置スペース、パンフレット・パネルなどの展示スペースなどを設け、今後内容を充実していく。
また、大規模な災害時には防災活動拠点となり、施設内には防災備品庫と防災倉庫があるほか、施設東側の屋外に災害時用マンホールトイレ7基を備えている。外観は酒蔵をアレンジした周辺施設との調和を考えて仕上げている。
道の駅「石鳥谷」は県のほぼ中央に位置し、1993年4月に県内第1号の道の駅として登録された。国と市が2023年夏のリニューアルオープンを目指し、用地を拡張して既存の南部杜氏伝承館やトイレ・休憩施設の移設、改修、駐車場の拡幅整備を進めている。新トイレ・休憩施設は今年4月に着工し、11月末に完成した。
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