山田さん(不来方高3年)ら表彰 県政150周年記念ロゴマーク【岩手】
県内の高校生や学生を対象に県が募集した県政150周年記念事業ロゴマークの表彰式は11月28日、県庁で行われ、ロゴマークとして採用が決まった最優秀賞の県立不来方高校3年山田凪紗さん(18)ら受賞者3人をたたえた。
式には、山田さんをはじめ、優秀賞に選ばれたともに盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校2年の松尾怜哉さん(19)と下舘沙智恵さん(19)が出席した。
達増拓也知事は「広い岩手全体や歴史を考えながらロゴマークを制作していただき感謝している。若い方々をはじめ県民と記念事業を盛り上げ、あすの岩手を築いていきたい」と述べ、受賞者一人人ひとりに賞状を手渡した。
山田さんのロゴマークは、本県の形をしたシルエットの上に、数字の150や宮沢賢治の童話に出てくる銀河鉄道、盛岡さんさ踊りで使われる太鼓などをモチーフに構成したデザイン。蒸気機関車の煙突から出ている煙に岩手の風土や海などのイメージを重ねて表現した。
講評では「ストーリー性が豊かで構成要素のレイアウトが秀逸」と評価された。
山田さんは「自分が調べたり、考えたりしたデザインが県のために使われると思うとびっくりしている」と受賞を喜び、「岩手の伝統や文化を全体に盛り込むよう構成を練った。より前に進むイメージを伝えたくて銀河鉄道を使った」と制作の意図を説明し、「上と下の年代が一緒になって岩手をより良い方向に変えていく契機にしたい」と期待した。
ロゴマークは127点の応募の中から選ばれ、今後行われる県政150周年記念事業のPRや盛り上げに活用される。