年末年始を無災害で 労基協花巻支部 安全衛生パト
2022年度いわて年末年始無災害運動(1日~23年1月31日)に合わせ、岩手労働基準協会花巻支部は2日、安全衛生パトロールを実施した。管内のうち花巻市の2事業場を訪ね、安全衛生管理活動の工夫や好事例を収集した。
岩手労働局主唱の同運動などに合わせ、同支部では7月と12月の年2回のパトロールを実施。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる今回は、巡回人数や訪問事業場を限定するなど規模を縮小し、優良事業場での工夫や好事例を参考事例としてまとめ、会員事業場に周知する。
同支部と花巻労働基準監督署、管内の事業者が委員の安全衛生管理部会とプレス災害防止協議会から15人が参加。巡回に先立ち、同支部の太田禎二安全衛生管理部長は「今後の活動の参考にするという視点で優良事業場のパトロールを進めてほしい」と呼び掛けた。
このうち橋梁(きょうりょう)や水門など鋼構造物の製作、現場据付けまでを手掛ける同市東宮野目の中央コーポレーション(佐々木史昭代表取締役社長)には7人が訪問。同社側が事前に回答したチェックシートに基づき、トップの安全衛生方針の表明や周知、活動を計画的・主体的に推進するシステムや活動内容、安全衛生教育などについて確認した後、現場を視察した。
パトロールに参加した同労基署の熊谷久署長は、重大事故につながるような「ヒヤリハット」の事例について「作業状況や発生原因、対策、処置内容について文章だけでなく写真に残した報告書が作成され、共有が徹底されている」と評価した。