北上・西和賀

誇り持ち伝承に努力 いわてユネスコ賞 和賀東中特設鬼剣舞部【北上】

いわてユネスコ賞の文化賞を受賞した和賀東中特設鬼剣舞部の及川さん(右から3人目)と佐藤さん(同4人目)

 北上市立和賀東中学校特設鬼剣舞部は、県ユネスコ連絡協議会(三田地宣子会長)のいわてユネスコ賞の文化賞を受賞した。国指定重要無形民俗文化財・岩崎鬼剣舞の伝承活動に取り組み、全国の舞台や地域の祭りで発表するなど誇りを持って継承に努めていることが評価された。

 同部は2021年の本県開催に続き、22年8月18日に北九州市で開かれた全国中学校総合文化祭に2年連続で出場。部員24人が出演し、東日本大震災時の支援に対する感謝の気持ちと、新型コロナウイルス終息の願いを込めて舞を披露した。さらに普段から岩崎鬼剣舞の舞を学校、生徒、保護者、地域一体となり伝承し、郷土の自信、誇りを培っているとされた。

 同協議会と北上ユネスコ協会の4人が11月30日、北上市和賀町長沼の同校を訪問。生徒総会の席上、同協議会の遠藤洋一副会長が「長い間、地域と取り組んできた不断の活動。地域の素晴らしい伝統文化を今後も広げてほしい」と語り、同部長の及川由唯さん(3年)とおかど(はやし手)代表の佐藤悠菜さん(同)に表彰状と盾を手渡した。

 及川さんは「これまで地域で継承されてきた伝統芸能をより発展させ、継承し県外などにも広げていきたい」と感謝した。

 今年度のいわてユネスコ賞は、同部を含む3団体が文化賞、他の3団体が活動奨励賞を受賞。教育賞には同市の小鳥崎みらい塾の1団体が選ばれた。

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