一関・平泉

千厩の土産、歳暮に 「天神梅酒」6日発売 安楽寺で奉納式【一関】

今季醸造した「天神梅酒」を安楽寺に奉納した関係者

 一関市千厩町磐清水産の梅を100%使用し、今季醸造した「天神梅酒」が完成した。3日には地元・安楽寺(佐藤良規住職)で奉納式が営まれ、関係者が千厩ならではのお土産やお歳暮として親しまれることを願った。6日からは、同町千厩字町浦のコスガ酒店で販売がスタートする。

 磐清水地区では、梅を愛したことで知られる天神・菅原道真が同寺に祭られていることにちなみ、住民有志でつくる「梅の里村」(千葉栄一村長)が地域おこしの一環で梅を栽培。梅干しなどの加工品を販売しており、2016年からは地元関係者と協力して梅酒作りにも取り組んでいる。梅酒は市ふるさと納税の返礼品にもなっている。

 今季は梅の里村が収穫した約200キロの良質な梅を使い、同地区の湧き水「仙翁水」で仕込んだ800本が完成。同市末広1丁目の両磐酒造が醸造し、同町のタスクデザインがラベルをデザインした。

 奉納式では、参列者が道真や同寺を開山した道真の子・淳茂(菅秀才)に手を合わせ、お神酒として梅酒を献納。コスガ酒店からは21年産梅酒の売り上げの一部が、菅秀才史跡周辺保存会に寄付された。

 両磐酒造の松岡俊太郎代表取締役社長は「軽く、甘さもほどほどで飲みやすく、健康に良い梅酒。どんな料理にも合う」と太鼓判。コスガ酒店の小菅紀毅代表は「梅の出来も良く、今年もおいしい梅酒になった。地域の盛り上げになれば」とPRしている。

 天神梅酒は1本375ミリリットルで1500円(税込み)。異なるラベルデザインの2本セットは3300円(同)。問い合わせはコスガ酒店=0191(52)2283=まで。

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