人と比べず研鑚を 「天津」木村さんら講演 花巻北中
県内に移住したお笑いコンビ「天津」の木村卓寛さん、岩手県住みます芸人として活躍する「アンダーエイジ」の熊谷由輔さんと結城多聞さんによる講演会が5日、花巻市天下田の花巻北中学校(佐藤敦士校長、生徒312人)で行われた。3人が芸人ならではの軽快なトークを繰り広げ、生徒たちに自己肯定感を高めるポイントを伝えた。
生徒たちの自分を大切にする重要性を知ってもらおうと開催。全校生徒が対象で、3人は「誰だって良いところ あると思います」と題して講話した。
それぞれお笑いの道に進んだきっかけ、花巻の印象などをジョークを交えながら語った。木村さんは自身の学生時代を振り返りながら「人と比べて落ち込むことは意味がない」と自己の研鑚(けんさん)に励むことを勧め、「落ち込む回数を減らして、明るく生きててほしい」と呼び掛けた。
将来の進路についても「自分の好きなものを仕事に生かすことが大切」とアドバイスし、「今のうちに自分の好きなことを探すことは将来に役立つ」と金言を贈った。
八重樫琉生さん(2年)は「自分の好きなことを見つけて武器にすることの大切さが分かった。きょうの講演を学生生活や将来に役立てていきたい」と話していた。