県内外

Suica 北東北も 来年5月27日からJR東 県内18駅で導入

 JR東日本は12日、本県と青森、秋田の北東北3県の45駅で新たにICカード乗車券「Suica(スイカ)」のサービスを開始すると発表した。読み取りのための専用機器設置などを経て、2023年5月27日の始発から導入する。本県(盛岡エリア)では、東北、田沢湖、釜石各線の計18駅が対象。サービスを利用した円滑な乗車により、在来線の利便性向上が期待される。

 Suicaは01年11月、首都圏エリアを中心に424駅で利用サービスがスタート。対象エリアを拡大してきたが、北東北3県では仙台エリアの対応駅である一関、平泉など一部を除き、導入が停滞していた。システム整備のめどが立ったことなどから、盛岡、青森、秋田エリアへの利用拡大が決定した。いずれもエリア内で完結したサービスで、エリアをまたいだSuica利用はできない。

 盛岡エリアは東北線北上―盛岡間の各駅、田沢湖線盛岡―雫石間の各駅(来年3月開業予定の前潟含む)、釜石線花巻―新花巻間の18駅が対象。このうち盛岡、花巻、北上の3駅はIC対応自動改札機、残る15駅は簡易Suica改札機が設置される予定。SuicaカードやモバイルSuicaを改札機の読み取り部にタッチすると、自動的に料金が精算される。カードは「みどりの窓口」で購入できる。

 鉄道利用だけでなく、コンビニエンスストアなどでSuicaの入金残額を活用した買い物も可能になる。JR盛岡支社の久保公人支社長は「いろんな方から要望があったが、コストがかかることもあって大変お待たせしてしまった。これを機会にキャッシュレスでの生活をより楽しんでもらえれば」と語っている。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年5月19日付
県内外
2024年5月19日付
県内外
2024年5月19日付
県内外
2024年5月19日付