北上・西和賀

歌や踊り 多彩なステージ 民謡保存会発表会【北上】

出演者総出でにぎやかに締めくくった北上民謡保存会の発表会

 第23回北上民謡保存会発表会は11日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。民謡、歌謡曲、踊り、ギター演奏などを多彩に繰り広げ、来場者と楽しいひとときを共有した。

 第32回市民芸術祭参加行事で、2020、21年は新型コロナウイルスの影響で見送られ、3年ぶりに開催。会員や他の民謡団体などの賛助出演者、特別ゲストら合わせて約60人がステージに立ち、北上コンピュータ・アカデミーの学生もボランティアで運営を支えた。

 「大漁唄い込み」でにぎやかにオープニングを飾り、出演者は三味線、尺八などに合わせて自慢ののどを披露。髙舟流葉之會(花巻市)、幸藤流幸の会(北上市)の会員らも優雅な踊りで花を添えた。

 岩本バンド(盛岡市)の伴奏で一風変わった歌声や演奏が会場に響き、特別ゲストらも見事な歌唱力で来場者を魅了。最後は出演者総出による「灘の酒造り祝い唄」「花笠音頭」で締めくくった。

 約300人が来場。全国で相次ぐ災害の復興支援として善意を募り、計6万7921円が寄せられた。北上市社会福祉協議会を通じ、各被災地に送られる。

 北上民謡保存会の佐藤十吉会長は「お客さんの期待を感じ、多くの皆さんに快く寄付していただいた。会員は高齢化しているが、積み重ねてきた『味』がある。みんなでスクラムを組んで前に進み、また来年もやりたい」と話していた。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2025年5月6日付
北上・西和賀
2025年5月6日付
北上・西和賀
2025年5月6日付
北上・西和賀
2025年5月5日付