取得者に県産品の特典 普及へ県キャンペーン マイナカード【岩手】
県は、マイナンバーカードの申請者を対象に「いわてマイナンバーカード取得キャンペーン」を展開している。カード交付時に県産品の詰め合わせやクーポンなどの特典がもらえる応募はがきを配布。カードの普及促進を図るとともに、新型コロナウイルスの影響を受けた地場産メーカーの支援につなげる。特典の提供は、先着2万人の上限に達し次第終了する。
総務省のまとめによると、11月末現在、本県のマイナンバーカードの交付率は48・4%と全国的にも低く、東北6県ではワーストとなっている。こうした状況を踏まえ、同キャンペーンを展開。交付申請済みで、11月28日以降にカードの交付を受けた人に対し、窓口でキャンペーン応募はがきを配布している。
特典は「銀河のしずく」(5キロ)と人気の加工品が入った「お米とサヴァ缶セット」、沿岸メーカーの加工食品や菓子を詰めた「三陸のうまいものセット」、県の商品販売サイト「買うなら岩手のもの バーチャル物産展」で使えるクーポンの3コースから選んで応募できる。いずれも3300円相当の特典で、先着2万人に提供される。
キャンペーンの詳細は、特設サイト(https://iwate-mynumbercard.jp/)に掲載。14日現在、申請は1万2000件を上回り、早ければ年内に終了する可能性もあるという。県科学・情報政策室の担当者は「今後、行政サービスのデジタル化が進んでいく。キャンペーンを契機として、必要な人にカードが交付されるようにしていきたい」としている。