県内外
千葉氏立候補表明 次期知事選 「人生全て懸け挑戦」
平泉町出身の前県議千葉絢子氏（４４）＝盛岡市在住＝は１６日、市内で記者会見し、２０２３年秋に見込まれる次期知事選に無所属で立候補することを正式に表明した。所属していた県議会会派いわて県民クラブと自民党県連の打診を受けて決断。「東日本大震災以降の停滞感、閉塞（へいそく）感を打ち破ってほしいという県民の願いが出馬を決意させた。人生全てを懸けて挑戦する意義を感じている」と決意を示した。知事選への出馬表明は千葉氏が初めて。【２面に関連】
立候補をめぐっては、達増拓也知事（５８）に批判的な立場の同会派と県連が候補擁立を検討し、１１月中旬に打診。千葉氏も知事職への関心が高く、３者の思惑が一致した。
会見で千葉氏は、県政課題として震災復興や人口流出、子育て支援などを挙げた。その中でも若い女性の県外流出への危機感を訴え、自身の共働き経験を踏まえて「仕事と家庭の両立に悩んだ経験が生かせるのではないか」と課題解決に意欲を見せた。
同党県連の岩崎友一幹事長も会見に同席し、千葉氏を全面的に支援する方針を示した。千葉氏は同党への推薦要請を含め、関係者と今後の対応を協議する。
千葉氏は県立一関一高、慶応大法学部卒。岩手めんこいテレビのアナウンサー兼記者などを経て、１５年の県議選盛岡選挙区に出馬し初当選。２期目の途中だったが、１５日付で五日市王議長に辞職願を提出し、受理された。
現在４期目の達増氏は、次期知事選への態度を明らかにしていない。
