生産物や加工品販売 花巻農高生が利用客に 空港羅須プラザ
花巻市東宮野目のいわて花巻空港ターミナルビルで16日、県立花巻農業高校の生産物や加工品を販売するイベント「空港羅須プラザ」が開かれた。購販売委員会に所属する1~3年生8人がシクラメンやみそなどを販売し、空港利用客らに花農ブランドをPRした。
客との交流を通し、コミュニケーションを学んでもらう販売実習の一環。同校ではこのほか、JR花巻空港駅前でアンテナショップ「羅須プラザ」を開設するなど販売体験を重ねている。
会場では、同校農場で育てたリンゴ「王林」「ジョナゴールド」のほか、「銀河味噌(みそ)」やブルーベリージャム、リンゴジュース、ヒメノモチ、シクラメンなど約300点を並べた。
生徒たちはロビーに待機する利用客に声を掛けるなどして、商品の魅力をアピール。仕事で来県した大阪府の田中正浩さん(54)は「銀河味噌」を購入し、「おみそ汁が好きなので、大事に使わせてもらう。自分たちが作ったものを販売できるいいイベントだと思う」と笑顔を見せていた。
副委員長の菊池真菜さん(生物科学科3年)は「対面販売できる機会は少ないので貴重な体験になった。買ってもらえると本当にうれしいし、これからの励みになる」と充実した表情を浮かべていた。